教員kわはらです。
今回は、本のご紹介です。
安心してください、鍼灸の専門書ではありません。
かと言って、鍼灸と無関係の本ではありません。
タイトルは、
『鷹野鍼灸院の事件簿』by 乾緑郎 です。
書籍のタイトルからもわかるとおり、鍼灸院が舞台の小説なのです。
そして、ブログのタイトルにもかけてみましたが、
この筆者は、
「このミス!」こと、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞したことがある実力派です。
そして、なにより、この筆者、
鍼灸師でもあるのです。
主人公は、新米鍼灸師。ちょっと変わり者の鍼灸師の開業する鍼灸院に勤めだしたばかりです。
院長先生は、患者のちょっとした情報から、いろんな真実を言い当ててしまうのですが、その推理力は名探偵シャーロックホームズのようであります^^
実際、患者の、ちょっとした情報から、その病態を推察していくのは、鍼灸師の診察方法としては基本です。
その推察能力で、ちょっとした事件の真相を見抜いてしまうので、探偵と鍼灸師に必要とされる能力って似ているのかも、と思えました。(ま、小説でも、探偵業をされているわけではないのですが)
そのほか、鍼灸師の目線で、「あるある!」と感じられる小ネタが満載だったり、ちょっとした治療技術の解説もあり、
小説としてはもちろん、鍼灸師のための読み物としても楽しめました。
もちろん、一般の方にもお勧めです。
ミステリーの要素を持ちながら、ほっこりとする場面、痛快な展開が十分に楽しめます。そして、楽しみながら、なんとなく鍼灸師の仕事を知ってもらえます。
5つの短編から構成されているので、さくさく読めます。
こんなふうに、これからも、鍼灸が身近に感じられる機会が増えていくといいですね☆