こんにちは。鍼灸学科T1です。
今回は「Chinese Medicine」に掲載された「Perception of Deqi by Chinese and American acupuncturists: a pilot survey.」
という論文を紹介します。
鍼を体内に刺入すると、鈍い感覚が生じます。これを我々鍼灸師は「ひびき(Deqi)」と呼んでいます。
この「ひびき」という感覚は治療にとっても重要だと考えている臨床家も世界中に多数いると思います。
そして今回紹介する論文は、この「ひびき」という感覚の考え方が中国とアメリカで違うのかどうかを見た先行研究です。
結果的に治療者側の考え方は両国で一致したものの、患者の考え方が中国とアメリカで異なった、と報告しています。
アメリカでは「ひびき」という感覚を好む患者が中国に比べ、有意に少ないようです。
「国による捉え方の違い」、個人的にとても興味深いです。