今年9月、韓国・仁川で開催されたアジア競技大会。
私はボート競技・ナショナル(日本代表)チームのトレーナーとして帯同させていただきました。これから数回にわたり、そのアジア競技大会(ボート競技)の様子やトレーナーの活動について、またトレーナーとして大変喜びを感じた体験などを紹介したいと思います。
オリンピック同様、4年に1回開催される「アジア競技大会」
17回目を迎える今大会では38競技439種目が行われました。
ボート競技は、メイン開催地の仁川からバスで2時間ほど離れた忠州(チュンジュ)という場所で開催されました。リンゴの名産地で、秀麗な自然景観をもつ忠州のボートコースは波もなく本当に素晴らしいコースでした。
日本代表チームは、男子ダブル(2名)、女子ダブル(2名)、男子エイト(漕手8名・舵手1名)の3種目13名の選手が参加、そこに我々サポートスタッフ5名(チームリーダー1名・コーチ2名・マネージャー1名・トレーナー1名)がつき、総勢18名で編成されました。
韓国に向けての出発直前には国内最大のボート競技大会があったため、選手たちは各チームで死力を尽くして頑張った影響もあり、疲労度は著しく、痛みや違和感を訴える選手が多くいました。
その疲労を早く除去し、いかにベストな状態に持っていくかがトレーナーとして自分に与えられた大きな課題でした。そのため、なるべく多くの選手の身体に触れ、選手の声を確認しながらケアを進めていきました。
つづく(次回12月3日予定)