レースの結果は、男子ダブル→金メダル、女子ダブル→銀メダル、男子エイト→銀メダル。
出場したボート選手、なんと全員がメダルを獲得してくれました。体格に恵まれているアジア諸国の強豪チームに対し勇猛果敢なレースを展開する彼らの姿にとても感動させられました。
今回、韓国に入る前から腰を痛め、思うように漕ぐことができなくて悩んでいた一人の選手がいました。彼は日頃から身体に対する意識が高く、身体のコンディショニングをとても念入りに行っているベテラン選手なのですが、チームへの責任感も人一倍強く感じる人間ですから、世界選手権、全日本選手権とハードなレースが続いた中で、違和感を感じながらもちょっと無理をしすぎた様子でした。韓国入りしてからは毎日、彼の身体の状態をみて、いろいろ話し合いながらコンディショニングを進めていきました。焦る気持ちからか、少し無理して症状がぶり返した日もありましたが、徐々に回復し、決勝では本当に見事なレースを見せメダルを獲得してくれました。そのゴールの瞬間を目にして、嬉しさのあまり、自分も思わず感極まってしまいました。 つづく(12月7日予定)