日ごとに深まり行く秋、ノスタルジックに思うこの頃。ノスタルジーヤジオです、どうも。
テーマには、治してほしいじゃ治らない。とある。医療人にはキョーレツなワードだ。
柔整は、一次処置をして回復医療もやる。すなわち治療医療と回復医療の知識と技術が必要。
回復医療は期間がかかる。その上、目に見えない領域で難しい。ダメージを修復をするのが治療医学、社会復帰させるのが回復医学。
相手は部分じゃなく、人。人格も性格も生活環境も違う。そんな中でも唯一、共通する有効な方法がある。
それは治してほしいよりも、治りたい気持ちを持たせること。本気で早く治りたい気持ちがでたら、こっちのもの。
毎年、学生をつれてアメリカ、ロングビーチにいく。ジムが院長をしている、フィジカルセラピークリニックで実習を行う。
バランスボールやタオルトレーニングなど、日本でも、みかけるリハビリグッズだ。しかし、学生にはこう言っている。
『この治療室は一見、日本でもある風景だ。でも君たちは、物を見に来たんじゃあない。ジムがどんなやり方で(患者の気持ちを)変えているか、がんばって早く治したいという、気持ちを引き出しているか、話、身振り手振り、態度、姿勢をよく観察しろ』、と。
巧みで、時にはファンキーなジョークや笑いで気持ちを引き込み、やる気を引き出す技。やがて自宅や院外の指導管理下でも、最大の回復効果をねらっている。
これは、人に優しい柔道整復師の治療にピッタリ。
ロンビのジムのDNAを注入された、履正社柔整師が世にたくさんでまわるのも、時間の問題。
伝承医学とスポーツリハの融合。たった1人の柔整師になる。これからが楽しみだ。じゃあ、バイバイ。