こんにちは、T▽Tです。
年に数回、柔道整復師の「資格・業務・業界・治療方法など」について、高校で授業をします。今回は29名対象で、約2時間の熱い授業となりました。少し内容をお知らせしましょう。
気候の良い11月の晴天でした。福知山市内の交通量も多い、にぎやかな地域にある共学校。
参加してくれたのは、柔道整復師に関心のある29名の2年生。大半は運動部活生で、野球・サッカー・柔道・バスケなど、体育会系らしい、さわやかなアスリートの生徒さんばかりでした。
この日のメニューは、“学校説明及び資格業界業務の概論と実技”の体験授業(50分×2コマ)。しかし、講話を多くすると退屈なので、説明10分で、実技40分の授業としました。この日の実技内容を、少しイントロデュース。
まず、野球部の生徒をモデルに、『内野捕球の際にイレギュラーで、球がこの方向から指に直撃したらどうなる?』から始まり、『突き指の診察!何でもかんでも単純に引っ張るなよ!!、そりゃなぜだ?』として、骨折合併の鑑別。次に整復治療の処置。そして包帯・テーピング固定です。リアルに症例として解説したので、目はギョロギョロ、フムフム。
次に、厳つい身体の柔道部員をモデルに、『体落としで受け身をせずに手を着いて、自分の身体を支えてしまったケース』
着いた手には体重の3倍以上の負荷がかかり、手首・肘・肩のどこかに損傷は発生するが、今回は肘での脱臼。体重120kgの腕はそう簡単に引っ張れないだろ!
だから柔道着の帯を使うんだ。こうやって帯を引っ張り、脱臼している骨を手でゆっくり戻して、それから包帯固定と三角巾で処置する。
彼らは帯を使っての処置に同人類の共感を得たのか、TTの指示通り、てきぱきとした動きにこちらが感動した。さすが、あっぱれ柔道家!
もう一つは、サッカー部員を症例に、プレー中に肘を後ろに引っ張られて、肩をねん挫した症例。肩の骨の位置を確認していたら、”センセー、肩の骨が外れたら、この骨どこへ行くんですか?”と、話を良く理解できている。すばらしい質問。ここの骨の下にくるんだ。自分で触ってみよう!この骨だよ!!。診察した上で、包帯固定と三角巾処置。喜んでくれました!
最後は、神経を損傷するぐらいの重症例のリスクマネジメントの検査。打鍵槌(神経検査に使います)で身体を叩いて反応を見る。膝の下を叩くと、足が無意識でも上がるでしょ!のメカニズムや、肘・手首・肩も同じ理由で動くんだ、と説明した後、2人一組で体験実習。キーポイントは、ケガをした側だけでなく、同部位対象検査が重要と説明し、授業を終えました。
いやいや熱い2時間、大学の教職免許の教育実習で高校生を教えた時を思い出したよ。
さあ、スポーツ大好きの高校生たちよ、プレーヤーとして残りの期間、完全燃焼しなさい。
そして、その経験を医療国家免許の治療家として、次世代のプレーヤーに役立ててやってくれ。
また、会おう。