★こんにちは、TTですo○(。`・д・)★
先に予告したように、今回からちょこちょこ、これまでに私が経験した症例や、介護認定の事例を紹介します!!
14才男子柔道選手。
クラブの練習中、豪快な背負い投げで一回転し、投げられる。
その際、左手を畳に着いていたため、手の甲方向へ反対荷重がかかり、
直後より左親指根本3センチほどの離れた部分に、激痛と手首の運動機能が消失したという。
発生より1時間後の受診であるが、右手と比しやや局部に腫れはあるものの、所見に大きな変化はない。
ただ、顔面・口唇白く、苦痛の表情。
その他の全身症状、血管神経の合併症なし。
大きな病気や怪我などの既往歴もない。
ほねつぎ(柔道整復師)が、よく遭遇する症例だ
前腕骨下端、いわゆるコーレス骨折である。
さほど、骨片の転位(折れた骨が離れていないこと)はないので、
牽引だけ加え、そのままギプス固定、自然矯正を期待することにした。
付け加えるが、成長期の子供は自然治癒力が高く、転位が多少あっても、大抵の骨は元に戻り、くっ付く。
ギプス交換からシーネ・副え木と包帯に切り替え、
手首のマッサージや抵抗運動、電療のリハビリを終えて、2ヶ月ほどして治った。
今は元気に柔道をやっている★
記憶に残っている言葉がある。
返事はしなかったが、母親から「先生、病院に行っていれば手術になっていたでしょうか?」と、聞かれた。
我々ほねつぎは、外用薬、つまり消炎鎮痛の湿布や軟膏だけで、内服の薬はない。
柔道整復師は、内服薬の使用は法律で禁止されており、治療にともなう程度の外用薬のみ。
またマッサージや運動療法などのリハビリは
人間の持つ自然治癒力を向上させ、早期回復をうながす。
これからの若きほねつぎ師をめざす諸君よ!
しっかりと、臨床研修を積み、人間医療を目指し、診察処置能力をあげてほしい。
では、次回をお楽しみに(○゚ε^○)v