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日常生活(ブログ)

柔道整復学科

症例紹介 vol.2

こんにちは、T-Tです。

35才の主婦。自転車で車道から歩道に移る際、低い段差に前輪が乗りきらず、左
手を伸ばしたまま、地面に手をついて転倒。その直後より手首と肘に激痛が走り、
運動機能が消失したので、すぐに受診した。

手首の痛みも激しく、このタイプの原因には見落としやすい合併症はあるが、幸
いに 単純捻挫 であった。

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肘後方に突出変形があり、脱臼の症状を呈していた。強力な力が肘に働いている
ので先にレントゲンをとり、骨折の合併症を心配したが、これも幸いに骨折はな
く、徒手整復で骨を関節に納めた。

IMGA0212

肘の脱臼は早期にリハビリを始めると予後が悪くなる事があるので、2週間の固
定後、リハビリを徐々に行い、4週間で完治した。

全身症状はないか?既往歴はないか?発生機序を推測し、どの部位にどの程度の
負荷がかかったか?合併症の有無は?在宅での指導管理は?リハビリの注意点は?
等、鑑別診断から 高いリスクマネジメント が要求される。

治して当然、間違いは許されない。

では、次回を楽しみに。

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